【新竹】台湾でも珍しい屋台と一体化した廟「新竹城隍廟」

台湾を知る

新竹観光の場合、必ず行く場所といえば、新竹駅とここ「新竹城隍廟」。

このお寺は、屋台がぐるっと周りを囲み、外からお寺が見えない珍しいお寺。

今回は歴史と特徴とともにご紹介していきます!

 

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新竹城隍廟の歴史と特徴

 

新竹都城隍廟は、道教のお寺。

あの世の地方官僚(裁判官)に当たる城隍神がいます。

「城」とはそのまま「お城」のことで、「隍」とはお城を囲む「城壁」のこと。

 

 

1887年、清の光緒皇帝時代、新竹には全台湾および澎湖島を管理する神様として特別に封ぜられ、全台湾において最も地位の高い「衛靈公,新竹都城隍」と呼ばれていたそうです。

 

出典:Wikiwand 新竹都城隍廟

 

1748年に当時台湾北部を管理する地方行政機関「淡水庁」知事の曾日瑛によって廟は建てられ、これまで7回の改修記録があるそうです。

先に廟ができて、その周りに街が出来上がった例は他にないそうです。

最後の改修工事は1924年(大正13年)。

古い廟を全て取り除いて新築し、かつ中国本土から優れた職人を招いて工事を行ったそうです。

 

 

1895年、日本統治時代が始まり、仏教の要素が入ってきて、多くの道教の廟が閉鎖されましたが、新竹城隍廟は被害が一番少なかった廟だそうです。

 

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新竹城隍廟の外観と場所は?

 

屋台に囲まれているので、外から廟を見ることはできません。

この看板が目印です。

 

 

屋台の入口の目前には、当時のお城があったことがわかる門(写真は「東門」)が残っています。

 

出典:[竹塹城]迎曦門(東門) 臺灣總督府內務局

 

 

 

外の通りにはお土産やさんがズラーっと並んでいます。

 

 

新竹で有名なピーナッツバター「花生醬」もここで購入することができますよ。

 

 

ビーフンにもいろんな種類があります!

 

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お寺を散策開始!

 

廟は、現在「三級古跡」にも指定されています。

 

 

正面には狛犬が2匹で出迎えてくれます。

正面は出口の虎門(この廟には2つしか出入口がありません)、廟の入り口は右側の龍門になります。

 

 

 

入り口の右壁にある石の装飾。

 

 

お寺の石は各地から集められたもので石版芸術や柱、獅子など様々な彫刻がいたるところで見ることができます。

 

 

 

右入口から入ってすぐ上を見上げるとこんな綺麗な天井を見ることができます!

これは日本時代に建設された「八角藻井」は、「蜘蛛結網」と呼ばれるもので「頂心明鏡」という通り名もあるとか。

現代の技術者では作るのも難しいかなり巧妙に作られた芸術品です!

ぜひ見上げて写真に撮って欲しい。

 

 

舌をべろっと出して善悪の賞罰を行う謝将軍「大爺」。

 

 

このお寺には他にも、顔の半分が白くて半分が黒い、陽明の神様「陰陽司公」や「二爺」は范将軍。

魂を陰界に送り込む鬼の形をした「金、銀将軍」。

送りこまれた魂を入口で受ける「牛、馬将軍」。

 

有名な神様以外にも補佐役の神様もたくさんいます。

 

 

これは本殿の前右側に立っている「董排爺」。

神様の前に立って宣誓をする役職の役人です。

 

 

「董排爺」のすぐ横にいるのが「李排爺」。

この2人の役人はいつもセットで、喜怒哀楽を補う役目をになっているそうです。

 

 

ちょうど赤い服を着たお坊さんがお参りしてました。

 

 

そして、是非会って欲しい神様が、後殿にいる真っ白フサフサおひげの月下老人!

台北だと真っ黒で少し怖い感じの月下老人が多いですが、ここのおじいさまは優しいお顔でたわわなお髭をお持ちです。

 

 

すぐ横に「赤い糸」も置いてあるので、お願いしたい方は1本だけ持って帰ってくださいね。

 

 

月下老人のすぐ後ろには「城隍夫人」がいます。

このお廟のメインの神様「城隍爺」の奥様で、だいたい後殿にいらっしゃることが多いので、ここもその形式です。

 

 

そして、後殿の右側にある路地を渡ると今度は仏教エリア「彌勒(みろく)殿」へ。

 

 

入るとすぐにこんな金ピカの電気のツリー?に囲まれたこれまた金ピカの弥勒がいらしゃいます。

 

この金ピカの電気は「安太歲」でおまじないや願掛けをするもの。

一般の方も購入し「安太歲」を1年間飾ることができます。

 

 

弥勒菩薩の目の前に受付があるので、自分の願掛けしたい項目を選んで記入して飾ります。

 

 

願い事によって、飾る場所とライトの種類が違います。

 

 

願い事を書く紙も違います。

詳しくはカウンターのお兄さんに聞いてみてください。

 

 

弥勒菩薩がいる弥勒殿の目の前の廟にいるのは「菩薩様」。

 

 

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見学を終えてお腹が空いたら・・・

 

是非、屋台で食べて欲しいのがこれ!

 

 

新竹といえば、もちろんビーフン!

 

 

食べたお店は、廟のすぐ目の前にある赤い看板の「阿城號米粉」。

 

ここは100年以上続く老舗屋台です。

 

 

炒米粉 40元

 

新竹のビーフンはもちもち食感で少し硬めです。

 

ニンニク醤油タレをかけてもりもり食べちゃいました。

 

ちなみにビーフンはいろんな会社が出してますが、私が好きなブランドはこの虎のマークのビーフンです。

 

 

 

それと美味しかったのがこれ!

 

 

魷魚肉羹 40元

 

イカ団子が入ったあんかけスープです。

 

 

もちもちうまぁ〜〜〜♡

 

あ、団子スープが好きな方、ちゃんとありますよ。

 

 

香菇摃丸湯 40元

 

そのほかのメニューはこちら。

 

 

全て60元以下!美味しくて安いのは、嬉しいですよねー。

 

 

それと、もう一つ食べて欲しいのがこれ!

 

 

肉圓(バーワン)です!

肉圓とは、デンプンの皮で豚肉団子を包み、蒸して、赤いソースをかけて食べる食べ物です。

新竹の肉圓は、周りのデンプンの皮がモッチモチ、硬いくらい!

中のお肉もジューシーで美味しかったです!

 

まとめ

父が住んでいて、庭のようになんどもおとづれたことのある新竹ですが、まじまじとちゃんと歴史を調べると面白いことがたくさん出てきました。

神様の写真全部取っておけばよかった!

また追記していきますね。

 

新竹城隍廟
住所:新竹市北區中山路75號

 

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