【台北:市政府】海外ミシュラン掲載レストランで提供される安全高品質なパイナップルケーキ「高女婿 고서방」

台北

台湾在住6年目に突入したブロガーRie(@rieasianlife)です。

台湾のお土産といえば、パイナップルケーキ!

大きさや餡や皮の種類など様々ですが、みなさん、パイナップルケーキはどのお店のものが好きですか?

 

今回ご紹介したいのは、ちょっと特別なお店。

韓国で一番最初にパイナップルケーキを売り出したお店であり、海外のミシュラン掲載レストランのシェフが惚れ込んだ高品質な商品を提供されているお店。

そんなこだわりのお店「高女婿(ガオニューシュ)」のオーナーと偶然知り合い、そのパイナップルケーキ作り体験もさせていただき、しっかり作業工程や内容を教えていただきました!

 

注意)PR記事ではありません!お願いし、書かせていただきました。

 

高女婿について

昔のお店にあった高女婿のロゴ

 

中国語で高女婿とは、婿養子の高さんという意味。

台湾人の旦那様と韓国人の奥様、国際結婚された夫婦で作ったブランドで、この二人のストーリーがまた感動的。

 

韓国人の奥様はトップバレリーナの道を諦めて台湾へ嫁いだ方(すごく美人!)

旦那様の高オーナーは、韓国人の彼女との約束のために、南部の70歳を過ぎる専門家のもとで手伝いをしながら1から素材であるパイナップルの研究からし始めます。

どのようにパイナップルを育てるのか、気候・環境・地区・成熟具合全てにおいて適した場所が違うことに気づきます。

台湾で作られている30数種類のパイナップルの中から、どのパイナップルが一番適しているのかを選んだそうです。

使用されているパイナップルはそんな研究をもとに選び抜かれた「甘い」と「酸っぱい」を混ぜたもの。

そのパイナップルに奥様の故郷韓国キムチの発酵技術を利用し、天然の防腐剤を実現

奥様も家族も食べるものなので、出来るだけ化学調味料を使わない方法を研究されたそうです。

 

バターも無水発酵バターというものを使用されており、通常のバターよりもかなり高額ですが、その分、科学的な成分が一切入っていません。

 

僑泰興の「白菊花麵粉」

 

また、粉は台湾で70年以上歴史のある老舗企業「僑泰興」の「白菊花麵粉」を使用。(鼎泰豊の粉と同じ会社で、鼎泰豊よりもさらにグレードが上の物)

白菊花麵粉は、小麦中の芯の部分のみを使用して作られている粉で、こちらも非常に高価なもの。

僑泰興も安全にこだわりのある会社で、通常だと納品時に提出される検査証明書は、数年前に行った証明書を使い回す(検査には時間とお金がかなりかかります)のが一般的なのですが、この会社は、納品時点での検査証明書を提出するそうです。

 

韓国で配布していた当時の写真(公式Facebookページより引用

 

その後、6000個のパイナップルを背負い彼女の故郷「韓国」の街角でパイナップルケーキを無料配布しアンケートを取り試行錯誤を繰り返します。

台湾と韓国の行き来を10回は繰り返しされたそうです。

また、二人が出会った時、韓国にはまだ「台湾のパイナップルケーキ」は存在しませんでした。

韓国全地区のカフェと交渉し、韓国に住む台湾人に連絡し、近くのカフェでパーティを開くから参加して、無料でパイナップルケーキをあげるので、友達に送らないかと呼びかけを行っていたりしたそうです。

そんな行き来をを繰り返していると、噂を聞きつけた韓国のテレビ番組で取材され、大人気になります。

ちなみに韓国では、高女婿の韓国語「コソバン(고서방)」という名前で売られているそうです。

 

その後、2015年に台湾に戻ってきました。

 

当時のお店の様子

 

台北総本店の開店から3週間後、BOBA GUYSというアメリカの飲料企業が訪ねてきて、アメリカの食品安全検査に合格すれば、協業したいと持ちかけられます。

厳しいと言われているアメリカのFDA検査結果、全てにおいて合格。

その後、サンフランシスコ、ニューヨークなどで販売を開始。

 

するとアメリカの華僑コミュニティ「CHI HUO」で話題となり、コラボレーションした商品を販売してみると3000箱以上の予約が舞い込み、アメリカの華僑の中で大人気に。

最近の記事情報:アメリカ美食サイト「CHI HUO」とのコラボレーション記事

 

George Chenシェフと白川シェフの記事

 

また、その噂を聞きつけたGeorge Chenシェフの目にとまり、サンフランシスコにあるミシュラン獲得のChina Liveレストランと協業。

ベトナムで出会った日本の三重県にあるミシュラン掲載中華料理店「中華名菜しらかわ」の白川シェフが惚れ込み協業。

(2019年8月の時点で日本で高女婿のパイナップルケーキが食べれるのはここだけ!)

 

 

また、パイナップルケーキ「黑鳳梨(ヘイフォンリー)」は広東語の「あなたが好きです」という発音にも似てるらしく、すごくロマンチックな料理です♡

上記、高女婿のストーリーはラジオ番組「IC之音·FM97.5」でも話されています。

 

高女婿を知ったきっかけ

私も全く知りませんでした。

お店を知ったきっかけは、2018年末に一時帰国する時、お母さんがどこから嗅ぎつけたのか(笑)このパイナップルケーキが美味しそうだから、お土産で買ってきて!と言われたこと。

https://twitter.com/rieasianlife/status/1076114907899129861

 

この時、お土産に買うのとは別で自分用にも購入して食べてみたんですが、本当に美味しい!!!!

特に皮の美味しさに感動し、引越しをされた後、絶対記事を書こうと心に決めていました。

 

その数日後、ちょうど松山誠品書店近くを通りかかったので、引越し先のお店にきてみると、オーナーの高さんがいらっしゃり、パイナップルのこと、粉のこと、ブランドのストーリーのことなどいろんなことを教えてもらいました。

その後、広告はあまり好きではないと言われていたので、内心ビクビクしながら「実はブロガーなんですが、記事を書いてもいいですか?」と交渉してみると、「もちろんOKだよ!」と快く引き受けてくれました。(かなりホッとしました笑)

それだけじゃなく、素材をしっかり理解して書いて欲しいと、パイナップルケーキ作り体験をさせてくれることに。

一人だけじゃあれだからと、最近運営を始めた台湾コミュニティからこの日この時間に都合がいい方を募集し行ってきました!

 

 

パイナップルケーキ作り体験の様子

パイナップルケーキについて話している高オーナー

 

まずは、オーナーシェフ高さんからパイナップルケーキについて説明を受けました。

素材へのこだわり、安全へのこだわり、どのようにしてこのパイナップルケーキがミシュラン認定レストランで取り扱うように至ったのかなどなど。

事前に話を聞いていたのですが、やはり何度聞いても高さんの熱意が伝わってきて「本当にすごいなぁー」と思いながら聞いていました。

最後に自分で作ってみて、食べてみて、他のお店と何が違うのか確かめてくださいと言われ、全員で全種類のパイナップルケーキを味見。

 

パイナップルケーキの材料の説明

 

エプロンを付け、キッチンへ移動し、いよいよパイナップルケーキ作りスタート!

どんな材料を使用しているのか、これは企業秘密なのでは!?と思っちゃうくらい、ひとつひとつ詳細に説明いただきました。

 

バターを攪拌している様子

 

バターを撹拌している様子。

黄色いバターが最初はゆっくりと(本当にゆぅ〜っくりと)、次に半分の冷たいバターを入れて早く混ぜられてどんどん白くなってきました。

 

バターの硬さを確認

 

砂糖を入れると、オーナーが機械を止めて「ちょっと触ってみて」と硬さ確認と味を見させてくれました。

真っ白なバタークリームは、触ってみるとフワッフワなのに、逆さにしても落ちてこない状態。

そして、あの、もうすでにめっちゃくちゃ美味しいんですけどぉーーーー!

 

出来上がった真っ白なバタークリーム

 

あれです、トーストに塗る甘〜〜〜いバタークリーム。

このクリーム毎日朝ごはんで食べたい!

卵と粉乳をゆっくり入れて、さらに混ぜたら皮に使用するバタークリームの出来上がりです。

 

クリームと粉の混ぜ方を伝授

 

作成したフワッフワのバタークリームに、またフワッフワにふるいにかけられた僑泰興の「白菊花麵粉」を混ぜていきます。

バタークリームの表面をコーティングしていくように、数回に分けながら優しく下から上へ被せていく作業を繰り返す。

早くしないと水分が蒸発して固くなっちゃうし、粉を入れすぎても固くなっちゃう、この作業がまた難しいんです・・・。

硬さ調整が難しかったので、シェフに調整してもらいながらみんなでコネコネ。

 

中に入れる特製のパイナップルの餡

 

皮ができたら、ちょっきり30gずつに切り分け、事前に用意していただいたパイナップルの餡を詰めていきます。

 

パイナップル餡を皮に詰め終わった状態

 

包むのも小籠包を包むようにくるくると回しながら(これがまた難しい)包んでいきます。

シェフは通常だと6秒に1個包むそうです、すごい・・・。

10個の予定が、14個もできました(笑)

 

型に詰めている様子

 

その後、実際にお店で使われているパイナップルケーキの型へ詰めていきます。

通常売られている形は四角い型ですが、ハートやパイナップル型など様々な型を用意していただきました♪

 

オーブンで焼いている様子

 

詰め終わったら、誰のかわからなくならないように印をつけてオーブンへ。

表面を焼いて、一度出して温度を下げて裏側も焼きます。

待っている間、高オーナーが焼き方やパイナップルケーキ業界についていろんな話をしてくれたので、あっという間に時間が過ぎました。

 

焼き上がった様子

 

焼きあがりました!!

オーブンを開けるとふわぁーーーーっと広がる焼きたてのいい香り。

 

特製パイナップル型のパイナップルケーキ!

 

私のパイナップル型も割れちゃったけどいい感じ♪

あー食べたい!!!と話していると、まだ冷えてないから火傷しちゃうので1時間くらい外でお昼に行ってきてと言われ、ここで昼食休憩。

 

包装されたパイナップルケーキ

 

戻ってみると、こんな風にひとつひとつお店の袋に入れられて、賞味期限などの刻印がしてあり、てっきり自分たちで包むもんだと思っていたので、おもてなしに感動!!!!

 

高女婿特製の袋

 

日本人の方が設計したという「地表最強鳳梨酥」の袋に入れて持ち帰りました。

 

一緒に行ったYouTuberの中山くんも動画で紹介してるので、あわせてどうぞ^^

【台灣美食🇹🇼】日本美女🇯🇵愛吃台灣鳳梨酥!高女婿/信義區(490元/一盒10個)고서방のパイナップルケーキ作り体験!フランスの特級バター、鼎泰豐グレード越えの小麦粉で作るパイナップルケーキ

 

 

高女婿への行き方

高女婿の外観

 

お店への行き方は「かなり」複雑です。

コメントを見るとたどり着けなかった方も多数・・・。

記事が長くなって大変申し訳ないのですが、写真付きでしっかり経路案内します。

場所は、松山誠品書店の東側出口から歩いて5分ほどの距離にあります。

 

高女婿へ松山誠品書店からの行き方(1)

 

この黄色い看板の下は「十間茶屋」というドリンク屋さんです。

このドリンクやさんの向かって右側の道「忠孝東路四段553巷46弄」に入ります。

 

高女婿へ松山誠品書店からの行き方(2)

 

入るとすぐ右手にカレーレストラン「家咖哩」があるので、お店の右側の細い通路を入ります。

この通路の左側にはたくさんのお人形があります(夜通るとちょっと怖い汗)

 

高女婿へ松山誠品書店からの行き方(3)

 

民家の裏道のような道を突当りまで進み、左へ曲がると外観のお店があわられます。

また逆に下の道から入る方法もありますが、こちらは東側の通路からしかいけないので、松山誠品書店から行く場合は、解説している道の方が近道です。

 

店内の様子

店内の様子(1)

 

店内に入ってどーんとお店の真ん中に置いてあるのは、電子ピアノ。

ここに引っ越してくるとき、もともと置いてあったのだとか。

この民家は40年以上前に建てられた古い民家で、床のタイルや壁は、お店として改装する際に上に別の素材で覆ってあり隠れていたものを発見し、修復、復活させたのだとか。

もともとの様子(原來的樣子)を大事にするオーナーのこだわりがここにも出ています。

右側にはガラス張りに実際に製作されているキッチンの様子を見ることができます。

 

店内の様子(2)商品棚

店内は、お店とは思えないほど殺風景です。

商品もこの棚のパイナップルケーキとヌガーのみ。

 

店内の様子(3)試食エリア

 

台湾で販売されているパイナップルケーキの種類は3種類あり、全て試食が可能です。

食べたことがない方は、是非ここで試食をして選んでください!

 

店内の様子(4)数々の感謝状やトロフィー

 

様々なボランティア活動やコンテストに参加されており、感謝状やトロフィーもたくさん並べてあります。

 

2019 Malaysia World Elite Chefs Championshipのトロフィー

 

最新のトロフィーは2019年5月にマレーシアで開催された「2019 Malaysia World Elite Chefs Championship(2019 馬來西亞世界名廚精英賽)」の中西スイーツ部門で、金賞よりも上の特金賞を受賞したものだそうです。

 

パイナップルケーキ&ヌガービスケット

パイナップルケーキ&ヌガービスケット

 

パイナップルケーキ(鳳梨酥)もヌガービスケット(牛軋餅)も箱買い、バラ両方購入可能です。

パイナップルケーキは3種類(芒果鳳梨酥:マンゴー、竹炭鳳梨酥:竹炭、原味鳳梨酥:オリジナル)、ヌガーは2種類(高女婿原味牛軋餅:オリジナル、高女婿鳳梨牛軋餅:パイナップル)の味があります。

 

パイナップルケーキ

パイナップルケーキの梱包

 

パイナップルケーキのパッケージも本当におしゃれで高級感があります!

現在台湾で販売されている商品の種類は以下。

  • 原味鳳梨酥 10個入り490元
  • 竹炭鳳梨酥 12個入り660元
  • 芒果鳳梨酥 10個入り550元
  • 綜合鳳梨酥 12個(原味6顆、竹炭6顆)入り624元
  • 綜合鳳梨酥-三種口味 12入(原味4顆、竹炭4顆、芒果4顆)636元

 

原味鳳梨酥の断面

 

原味鳳梨酥(オリジナルパイナップルケーキ)

まずはこれを食べてください!

餡は酸味と甘みがちょうど良いバランス。

特に私はサックサクの皮が大好きです。

食べた後、全ての面の油を拭き取るという工程を入れているため、食べた後の油っぽさがありません。

無糖のコーヒーやミルクティーに合わせて食べてください。

 

竹炭鳳梨酥の断面

 

竹炭鳳梨酥(竹炭パイナップルケーキ)

見た目真っ黒なパイナップルケーキ。

食用の竹炭を使用し、香ばしさがプラスされています。

こちらは変わり種の黒いパイナップルケーキとして何度かブロガーさんや書籍などで見たことがある方もいるかも。

 

写真がないのですが、マンゴーパイナップルケーキ(芒果鳳梨酥)も絶品!

愛文マンゴーを使用しているのですが、そのままを使うのではなく、一度ドライフルーツにしたマンゴーを使用しています。

38度以上の高温になるとマンゴーの香りは損なわれるそうで、一般的に加熱加工したマンゴー食品で香りが強いものは、マンゴーの人工香料を加えている場合が多いそうです、びっくり!

そんな理由から25度ほどの低温調理をしゆっくりと乾燥、マンゴーの香りを消さないように注意しながら天然の香りを残して作られています。

 

また、抹茶味やドリアン味など他各国限定テイストもあります。

抹茶のパイナップルケーキ食べたいーーー!

 

ヌガービスケット

ヌガービスケットの梱包

 

パッケージは、高夫婦をイメージしたキャラクター。

女の子のイラスト(泡菜妹)が書かれているネギがついているものが原味(オリジナル)、男の子のイラスト(鳳梨哥)が鳳梨(パイナップル)です。

このスタンプは、韓国のSNSカカオトークで売られているそうです。

 

牛軋餅の外観

 

手工牛軋餅(ヌガービスケット)の販売価格は、以下。

  • 牛軋餅 16枚(原味8枚、鳳梨8枚)入り240元

 

高女婿のヌガー

 

高女婿のヌガーは、他のお店よりも少し固めなタイプ。

常温で置いておいておくと粘り気が出て食べやすくなりますが、冷蔵庫で冷やしてパキパキとキャンディーのように食べるのもオススメです。

ビスケットもほのかな塩気がついていて本当に美味しい!

 

パイナップルケーキやヌガービスケットは、店舗のほか、公式サイトでも購入することができます。

 

最後に

高オーナーとツーショット

 

今回はお招きいただき、本当に本当にありがとうございました!

他のお店のパイナップルケーキと比べて、少し割高ですが素材、成分など、このパイナップルケーキを知ってしまったら、親戚や大切の方へパイナップルケーキのお土産は高女婿しか選択肢がなくなってしまいそうです(本気)

 

オーナーは、本当に理解して美味しいと思った方に広げてほしいと思ってくれた方に口コミで広げてほしいと、お金を払って広告して終わりということが嫌で拒否されています。

そのため現在、台湾メディア露出がほぼなく、台湾人で知っている人は「かなり」少ない。

 

本当に良いものは、絶対SNSなどで広まっていくはず。

是非、台湾旅行にいらっしゃる際は、ここのパイナップルケーキ食べてみてください!

もっともっと日本人観光客やまだ知らない台湾人にも広がって人気になったらいいなぁ!

 

 

高女婿へのアクセスと詳細

高女婿 고서방HPFacebookInstagramTwitter
時間 9:00〜19:00(土日11:00〜20:00)
電話 0809-080-898、(02)7709-8123
住所 台北市信義區忠孝東路四段553巷22弄21號

 

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