【台湾の生活】ペットを迎えたら、実際に参加した犬のしつけ教室

台湾の生活

台湾で2匹の保護犬を飼っているRie(X rieasianlife、IG taiwanandasia1708)です。

2020年に引き取ったハルちゃんはもうすぐ5歳、2021年に引き取ったナツちゃんはもう4歳になります。

台北で引き取った2匹は、今は高雄で生活中。

毎日食べて、遊んで、熟睡して、犬の人生を謳歌しています。

そんな2匹も成長過程や環境変化などの影響で、学習や精神的な問題解決が必要なタイミングが多々ありました。

私自身も台湾で犬を飼うのは初めてなのもあり、手探り状態で犬たちが問題が発生するたびに、飼い主としても一緒に学びながら成長しています。

今回は、そんな節目節目で私が実際に受けてきた、さまざまな犬のための教室をご紹介しようと思います。

これから台湾で犬を飼うことを検討されている方、何か解決したいことがある方の参考になれば幸いです。

 

 

前提として、まずは2匹の性格紹介

黒い方が「ハルちゃん」もうすぐ5歳の女の子(2020年2月中旬生まれ)。

性格は、温厚でおとなしいけれど、わがまま。吠えたりはしないんですが、背中や目線で要求を語る威圧要求系ガール。お椀の水が無くなったら、黙って器の近くに背筋を伸ばして座って目線を送ってきます。犬より人が好き。犬と遊ばず他の犬の飼い主に撫でて〜と甘えるので、ドックランで、ランしない犬。トイレは、外でしかしません。

白い方が「ナツちゃん」でもうすぐ4歳の女の子(2021年2月中旬生まれ)。

性格は、めちゃめちゃ怖がりだけど、めちゃめちゃ元気で、ハルちゃんと比べたら犬って感じ。この子は要求をすることはかなり少ないです。ただかなりの食いしん坊で、ハルちゃんの分の餌も食べようと毎日狙ってます。人は基本怖いので、初対面で触るのはかなり至難の業。子供が苦手なので、近くに子供の声が聞こえるだけで逃げます。あと、よく粗相します。

つまり、ハルちゃんの方が神経質で、ナツちゃんは怖がりなのが問題が起きやすいポイント。

また、2匹とも人の手が一切入らず自然の中で生まれて、保護された元野犬です。ブリーダーさんから引き取った場合よりは、より心や行動のケアが必要だと思い、しつけ教室の大切さを感じていました。

 

 

しつけ教室について

台湾にも日本と同じように(と言っても日本のしつけ教室についてはよく知らないんですが)いろんな種類、いろんな団体が開催してるしつけ教室があります。

その中でも、私が実際に参加したしつけ教室を紹介します。

私は、基本と自分の知識向上を目的に教室に通いました。なので、一部の個人の専門トレーナーさんを除き、基本あまり費用をかけないところに行っています。

しつけ教室ってすごくお金がかかるイメージだと思うんですが、探したり労力をかければ、しっかりちゃんとした基礎教育を受けることができます。

問題行動が起こってしまった場合は、専門トレーナーさんにご教授いただくのが一番いいですが、飼い始めの方は、そういう基礎を教えてくれる教室に通って、問題行動が起きにくいように知識をつけるのがおすすめです。

 

 

新北)板橋動物之家

ハルちゃんを引き取った公的な保護施設「板橋動物之家」で定期的に開催されているのが「犬隻行為課程」。

この教室は、新北市動物保護処がペットとの共同生活を目指してPRしている活動の一環なので、無料で市政府と連携している訓練士たちの授業を受けることができます。

ただ、定員が決まっているので、すぐにいっぱいになります。もし、行きたい場合は、譲渡会などで犬を引き取った時や個別でしっかりと問い合わせをしてタイミングを見計らうのがおすすめ。

情報共有のためのグループLINEも存在していて、そこで施設の方が優先的に募集開始のお知らせをしてくれます。

ここで教えてくれるのは、基本の犬との生活で身につけたい知識やマナー。

問題行動を起こしている子対象というよりも、比較的基礎を学ぶ子犬や初めて犬を飼う家庭にぴったりな授業をしてくれます。

参加されてる犬たちを見ると、吠えがすごかったりはしましたが、そこまですごく攻撃的な子などはあまりいなかった印象でした。

この授業は登録さえできれば参加は無料ですし、うちはハルナツともにかなり頻繁にこの教室に通いました。

問題行動が起こる前、子犬の時に通うのすごく良いので、台湾でペットを飼い始めた人は全員行って欲しいくらいおすすめです。

また、犬のマナー教室だけでなく、季節のイベントに合わせたペットの食事作り体験、子供のための生命教育授業なども開催されています。

 

 

台北)內湖社區大學

台北市動保處が開催している「臺北市狗貓學校」というものがあります。

基本は抽選制で当選すれば、大学の登録費用(確か100元)を払えば、1ヶ月間のペットマナー教室に行くことができます。

私はその時、新北市民だったのですが、人数の関係か当選することができたので、台北市の授業でも新北市民でも行くことができます。

また、犬だけでなく猫の教室もあります。

夏と秋に生徒の募集があり、時間やタイミングによって大学の場所、動保處がお願いしている先生も変わります。自分の犬にあった授業内容やタイミングを確認して応募してみてください。

今回は、怖がりで、ちょっとした物音や人が歩く音がすると吠えやすかったナツちゃんと参加。

私たちが参加したのは、狗狗瘋狂訓練班課程というもので、1回目は簿記で飼い主だけ基礎の座学講座、2回目以降が犬を連れて一緒に学ぶ教室でした。

私たちは、ちょうど引越しの直前だったので、3回くらいしか通えなかったんですが、全6回くらいあります。

おもちゃを使った遊び方やストレス解消などについてもいくつか教えてもらったんですが、家の中におやつを隠して鼻で探す「宝探し遊び」がすごく良い訓練だということを理論的に教えてもらいました。

ちなみに、この時私たちが受けた先生は小愛老師(Dog老師全能發展學堂-訓練師 小愛)で、論理からきちんと教えてくれる先生で、物腰も柔らかくていい先生でしたよ。

 

 

高雄)米拉寵物行為訓練

高雄に引っ越してきて、荷物などが落ち着いた頃、ハルちゃんが外に出るとかなり音に敏感になり、あんなに大好きだったお散歩ができなくなってしまいました。

まだ引っ越してきたばっかりだったので、高雄での訓練教室もよくわからず、今までとはちょっと問題の大きさが違い、急を要していたこともあって、専門的なところに思い切って通うことに。

米拉寵物行為訓練」という、高雄の中ではとても有名な訓練士MIKIさんの教室へ問い合わせ。

この訓練士MIKIさんは、海外で訓練士の資格を取得されている方で、さまざまな動物が登場するテレビ番組の訓練士をされている方。よくみていた犬が登場するドラマや映画の裏方をされていたのを説明の時に初めて知ってびっくりしました(笑)最近では、書籍も出版されました。

Facebookで状況を伝えてやり取りをしながら、コースを決めるんですが、うちの場合は、6ヶ月以上の成犬を対象にした1時間半が一コマで全6回の「米拉行為專班(15000元)」を受講することに。

授業内容は、1回目は飼い主中心の雑学で、2回目以降が犬と一緒に参加する室内訓練&野外訓練。

雑学では、海外(主に欧米)の事例をもとに犬種や行動の理解が深められて面白かったです。

少人数制で、私が参加した時は、5組くらいで、室内訓練の時には、お互いが干渉しないように1匹ずつ囲いが用意されていて、飼い主と犬がより集中できる環境だったのがよかったです。

この教室では、LINEで家庭訓練状況や悩みを相談できました。

うちは、全6回の授業で改善することがあまりなく、授業が終わった後、日々の練習を続けていたので、その度にこういう場合はどうしたらいいのかと動画を撮って指示を仰いでいました。

授業が終わってから、プラス1ヶ月くらいやり取りをしていたと思います。ハルちゃんが何に怖がっているのか、どういう状況なのかを少しずつ理解できるようになってきて、やり取りはだんだん減っていきました。

今は、ハルちゃん自身がその条件が発生した場合でも、落ち着くことができる、または、ヒステリックを起こす条件を私が察知して、避けることができるようになってきました。

また、授業終了後は卒業生たちが集まったLINEグループに参加できるので、その後のコミュニケーションや生徒同士の情報交換、教室主催のイベントが開催されています。

教室はショップも併設しているので、訓練で使用した道具をその場で購入できるのも良かったです。私はこの時、長いリード(長牽線)を購入しました。

 

高雄)鎮港園社區大學

この授業は、高雄でペットの知識を学べる講座がないか探しまくってて見つけたもの。

台北と比べて、高雄はまだまだペットのための知識授業が少ないんです・・・。

今回は、特に犬たちに大きな問題行動があったわけではなく、個人的な趣味として面白そうだったので受講しました。

高雄市政府の支援を受けた鎮港園社區大學が行っている市民のための授業の一環で「Paw & Purr好夥伴認證課程」というもの。(そのほか、ペット以外の様々なクラスを開講されています)

参加費は、大学の登録料金100元のみで、授業に当選さえすれば受けることができます。

ちょうど台風の到来で授業のスケジュールが当初の予定とは大幅に変わりはしたんですが、それでも今回の授業はガッツリとかなり盛り沢山なものでした。

週1回、夜開講の2時間の授業なんですが、ペットを飼うための基礎知識から始まり、訓練士さん、西洋&東方の獣医さん、ペットカフェの店長さん、ペットの葬儀を行う会社の方、譲渡会を開催している保護団体の方など、毎回教えてくれる専門家の先生が変わります。

様々な視点の専門家による最新知識は本当に面白かった!

日々チェックしてるんですが、同じような授業の開講予定は今のところないみたい。またやる場合は参加したい!

最近では、高雄市動物保護処がペットと共存する街を目指して活動し始めたので、こういうペットに関するイベントに補助が出るようになってきました。

今後はもっとペットと一緒に参加したり、知識を深めることができる機会が増えそうで嬉しい。

 

 

終わりに

ハルちゃんを飼い始めてもうすぐ5年、ナツちゃんは4年。生活にあたり様々な出来事やイベントがあり、環境変化にうまく適用できないこともあるけど、こういう相談できる先生たちや団体の方々とのつながりは本当に大事だと思います。

もちろん授業を受けるので、中国語ができないと難しかったり、専門用語なども多いので理解するのに時間がかかることもありますが、みなさんペットたちのサポートをしてくれるように一生懸命になってる方々ばかりなので、力強い相談相手になってくれますよ。

また、ペット教室、マナー教室に通って一番成長するのは飼い主の方で、犬はそれに合わせて理解してくれるだけ、ペットに教えるんじゃなくて、飼い主に教えるものなんだっていうのを理解できたのはかなりの進歩でした。

専門家の指導でできるようになるのは当たり前、でも犬は自分の犬、生活していくのは飼い主家族たちなので、専門家&犬の関係を作っても仕方なく、飼い主&犬の訓練しないといけない。それを理解してから、犬のボディーランゲージ、遺伝子的な性格の違い、環境に対する個性的な反応の違い、体質などなど注目するポイントが増え、知識も増え、より犬たちの行動や表情(目の動きなど)を読めるようになってきた気がします。

犬たちは自分なりにアピールしてくれていて、その言葉を飼い主がキャッチすることができれば、意思疎通ができるようになります。一緒に長く暮らす家族なので、ストレスなく、安心できる犬生を送ってもらうために、今後も勉強を続けていきたいなと思っています。

何か面白そうな授業があったら是非教えてください。

 

<番外:私がよく見てる犬関連のYouTube>

 

犬たちのインスタでは日々のハルちゃんの成長写真をアップしてます。

1日単位で投稿していってるので、成長の過程がわかりやすい!遡ってみるとかなり大きくなってるのがわかります。

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ハルナツが来た経緯などはこちらの記事で紹介してます!気になる方読んでみてね

【台湾で生活】動物之家から保護犬を引き取り家族が増えました

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台湾でペットを飼いたいと思った時に役に立つリンク集

 

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