【イベント】既成概念をぶち破るアート展が奇美博物館で開催「跳出格子吧!機器X材料X藝術超展開」

文化・アート

博物館や美術館が好きで、気になる展示会が開催されたら時間を見つけて芸術鑑賞をしているRie(@rieasianlife)です。

特に台湾は気軽にアートを見る機会が多くて、場所も多いので、毎月忙しいくらい笑

今回もロダンの考える人の本物がある台南「奇美博物館」からご連絡をいただき、新しい最新のイベントに行ってきました!

*本ページにはプロモーション内容が含まれています。

 

奇美博物館についてはこちら
【台南:仁德區】台湾の松下幸之助「許文龍」さんの夢が実現した世界規模の博物館「奇美博物館」

 

 

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タイトルは「跳出格子吧!(枠から飛び出そう!)」

 

台南の奇美博物館で特別展

跳出格子吧!機器X材料X藝術超展開 Outside the Box! When Machine Meets Art
(枠から飛び出そう!マシン×材料×アートの超展開)

が6月3日からスタート。

期間は2023年6月3日〜2024年2月29日まで。

《跳出格子吧!機器X材料X藝術超展開》
奇美博物館(臺南市仁德區文華路二段66號)
展示期間 2023.06.03〜2024.02.29(9:30-17:30)水曜休み
チケット 大人350元、優待300元(7歳以下無料)、常設展セット380元がお得!

チケットは、会場・KKdayなどで購入できます!
【企画展早割43%OFF】台南|奇美博物館 CHIMEI Museum 常設展示、特別展《枠から飛び出そう!マシン×材料×アートの超展開》

 

 

今回の展示タイトル「跳出格子吧!」は創業者許文龍さんの

人生如果被畫上格子,就只能寫字了
人生が枠の中でしか描けないのであれば、字を書くことしかできない

という言葉からきています。

既成概念(枠)を飛び出して、新しい価値を生み出す挑戦的なタイトル。

所蔵品+6カ国9人のクリエイターが枠に囚われない新概念を4エリアに分けて紹介しています。

 

 

入り口近くにはこんなフォトスポットもあるよ♪

ではでは、VIPお披露目会にご招待いただいたので、それに合わせて訪台されていたアーティストさんたちと合わせて作品の概要をご紹介していきますー!

 

展示内容のご紹介

 

今回のサブテーマは「機器X材料X藝術超展開」。

一般的にアートとはかけ離れた様々な機械や材料を使って、アートに展開していきます。

入り口にはこんな?マークのボックスが並んでおり、今回使用されている機械の紹介から始まります。

 

畫上格子就只能寫字嗎?(枠の中では文字しか書けない?)

 

まず最初のこのエリアでは、奇美実業創業者の許文龍の発想の根幹となるストーリーや奇美実業での裏話などを紹介。

バイオリンで有名な許文龍さんですが、幼少期は手製楽器で練習したり、それを販売していたりしたそう。

奇美実業はアクリル製造から開始した会社で、初期で作られていたカラフルなアクリル見本も展示してありました。

このアクリル見本すごく素敵!家に飾っても良いくらいレトロアートでした。

 

 

それと、奇美実業ってお風呂のアクリル製のバスタブ(浴槽)も製造していたって知ってましたか?

当時、台湾企業はOEM生産をしているところも多く、自社ブランドとして製造していた企業はとても少なかった中、浴槽には奇美のロゴマークもつけて販売していたほど、品質保証をしっかりとできる自信の商品だったようです。

 

機器X超展開

ここでは「タイプライター、裁縫機(ミシン)、旋盤(工作機器)」の3つの機器の概念を覆す作品や所蔵品を紹介。

 

タイプライター:James Cook

 

イギリスのアーティスト「James Cook」さんの作品は、タイプライターを使ったイラストレーション。

カタカタとタイプライターで実演していただいたのですが、軽快な文字を打つ音は癒し〜!

出来上がったイラストを見てびっくり奇美の創業者の許さん!!!

 

 

また、タイプライターって黒い文字のイメージだったんですが、赤黄青とカラフルなイラストもできるみたい。

時には上から、時には下からと向きを変えながら刻まれた文字で、遠くから見ると全然文字に見えないんですが、近くで見ると使われている文字が見えてきて面白い!

四角い作品だけでなく、円形の作品もあったり、大きい作品は何枚かの紙を組み合わせて描かれていたり、すごい計算されて書かれているのがよくわかります。

 

 

他に博物館所蔵の年代物のタイプライターもたくさん展示してあります!

写真左の電話機のような丸いものは、1902年製造のアメリカのLambert製のタイプライター。

フランスからアメリカに移民したフランク・ランバートが発明したもので、すごく可愛い!(打ち方がYouTubeにありました

右側のものは、アメリカのRemington製のタイプライター。

文字を打ち終わらないと何を書いていたのかわからないもので、1878年に販売されたもの。

打ち間違いしたらまた1からやり直さないといけないハラハラするものだったんですね(怖い)

 

裁縫機(ミシン):應奇軒

 

ミシンの超展開は、DJアーティスト「DJ QuestionMark」として活躍されている「應奇軒」さんの音楽作品。(DMJ世界DJチャンピオンシップの台湾グランプリを受賞されている実力!)

今回展示されていたミシンも運命的なもの。

作品作りに伴って古いミシンを探していたところ、このミシンを見つけ、所有者に問い合わせたところ、すでに廃業されているミシンを製造していた会社の方。

自分たちの作品であるミシンに新しい価値を作り出してくれるなら!とのことで譲り渡されたそうです。

 

 

今回展示されていた作品は、ロンドンファッションショーで発表された音楽xファッションのコラボ作品。(ファッションウィークの映像はこちら

浮かび上がるミシンと映像の没入空間を体感できます。

今回展示もされていたロンドン作品のMV「APUJAN SS2015 X DJ QuestionMark- “F”」がYouTubeに公開されているので、気になる方こちらも見てみてくださいー!

 

 

博物館所蔵の様々なミシンも展示してありました。

大きなものからコンパクトなものまで様々。

ミシンの細工も美しいものも多く、猫足のものや龍のようなエンブレムが付けられたもの、「君主」と名付けられているものなんかもあり面白かったです。

 

旋盤(工作機器):Sebastian Brajkovic

 

オランダのデザイナー「Sebastian Brajkovic」さんの作品は、家具と旋回の作品で型を飛び出した芸術的なアート家具。

ぐい〜んと延びた椅子や粘土のように引き伸ばされたカウチなど、面白い作品が並びます。

 

 

Sebastianさんは幼い頃から「旋回」という動きに強烈な興味を持っていたらしく、それをどうにか形にしようと生み出された独特な作品が並びます。

もちろん「家具」としての役割もしっかり持ってます!

 

材料X超展開

このエリアでは、材料との概念を再定義。

日本人アーティストの作品が展示されていました!

 

 

アーティスト「石川美奈子」さんの何層にもなる1本の細いアクリルで作られたグラデーションの作品。

見る角度によって色合いが変わるので、360度ぐるりと作品の周りを回って観察してみてください。

 

 

金魚絵師とも呼ばれている「深堀隆介」さんの作品も必見!

立体的な金魚が泳いでいるような作品は、樹脂レイヤーにアクリル絵の具で描かれている2.5次元作品。

映像で着色をされている様子が流されているので、作品とともについ見入ってしまいます。

 

 

台湾人アーティスト「廖建忠」さんの作品はこんな迫力があるもの!

事故の瞬間のトラックからプロパンガスが飛び出ている作品で、躍動感があってとても好きでした!

青いこのプロパンガスを運ぶトラックは、台湾ではよく見かける馴染みの深いもの。

実は正面に回り込むと、ぶつかったように車体がボコッと凹んでます。

車体番号の「2019 GO」は、2019年に起こった様々な予想もつかない出来事を意味しているそうです。

 

それと、写真禁止のため画像はないのですが韓国のアーティスト「朴勝模」さんの作品は、アルミワイヤー作品も展示されています。

アルミワイヤー使って人を作っているもので、金属でこんなに滑らかな女性の曲線を表現できるのかと見入ってしまいます。

ぜひ、この作品は現場でしっかりと観察してみてください。

 

無限大工作室

 

最後のエリアはイラストレーター「Christoph Niemann」さんの作品。

クリエイターが頭を捻る苦悩が紹介されている場所で、発想の転換によるウィットが効いた作品が並んでいます。

ここの作品にはキャプションがなく、作品を見た人が感じたものが作品の意味だとおっしゃられていました。

 

 

写真や道具を使いクリエイティブを作り出すか考える体験スペースも用意されています。

用意された写真に水性マジックで落書きしたり、様々な素材を使用してアート作品を考えたり、お子さんがいらっしゃる方は、子供と一緒にアート体験をするのも良さそう!

良い作品は、博物館のサイトでも紹介されるそうですよ。

 

記念品も見逃せない!

 

勿論、お土産スペースも豪華!

クリエイターと博物館がコラボしたオリジナルグッズが限定販売されていて、どれも素敵なものばかり!

 

 

今回展示イベントに参加したアーティストの方々がサインしたTシャツも展示されていました。

これも最終的に販売されるのかしら?

 

 

今回の戦利品はこちら!!!

  • Christoph Niemannさんの苦悩バック(笑)
  • 許文龍さんの設計図がデザインされたトートバックとノートとペン

バックには、博物館の専用のタグも付けられていておしゃれ度さらにUP♪

 

 

このバックかなりしっかりしていて大容量!!

普通の記念品って、デザインはいいけど物自体がイマイチってものが多いんですが、これはとても使いやすくて荷物が多い私にとってかなりお気に入りになりました。

 

おまけ:VIPイベントの様子

 

VIPイベントの様子も少しだけシェア!

一部メディア関係者向けに本開催の前日6月2日にPRのためのガイドツアーが開催されました。

会場には、雑誌、インフルエンサー含めいつもインスタなどで追いかけている方々が揃うので、毎回ワクワクしてるミーハーな私です(話しかけたりはあまりできないけど笑)

 

 

また、こういうイベント時にアーティストの方々の生の声が聞けるのも醍醐味!

今回は4名のアーティストの方々から直接作品の説明を聞くとができました。

展示してある文章説明を読んでも作品のことがわかるのですが、やっぱり直接お話を聞くとができると作品の裏話なども聞けてより観覧が楽しくなります。

中国語や英語での解説なので、できるだけそういう情報をきいてブログに書いて、記事を見てくれた方々が展示を見て、「なるほど〜あれはこのことか!」と答え合わせで楽しんでいただけるように心がけてます。

 

 

イベント運営さんたちもより面白い企画やアイテムをこの時に配られることもあり。

今回は、遠東科技大学とコラボレーションしたクラフトビール(非売品)をいただきました。

味は、あっさりと軽めの気分を上げるのにぴったりなビールでしたよ。

(この後コーヒーとカステラもあったんですが、タイミング的にいただけず、惜しい!)

 

 

今回の展示は来年の2月までとまだまだ時間がたっぷりあります!

台南にいらっしゃる方は、是非計画に入れてみてはいかがでしょうか!

常設展含めてかなりのボリュームの「本物」のアートに触れることができますよ!

 

奇美博物館についてはこちら
【台南:仁德區】台湾の松下幸之助「許文龍」さんの夢が実現した世界規模の博物館「奇美博物館」

 

詳細とアクセス

参加アーティスト

  • 許文龍
  • James Cook
  • 應奇軒
  • Sebastian Brajkovic
  • 朴勝模
  • 石川美奈子
  • 深堀隆介
  • 廖建忠
  • Christoph Niemann

チケットは、会場・KKdayで購入できます!
【企画展早割43%OFF】台南|奇美博物館 CHIMEI Museum 常設展示、特別展《枠から飛び出そう!マシン×材料×アートの超展開》

 

《跳出格子吧!機器X材料X藝術超展開》
奇美博物館(臺南市仁德區文華路二段66號)
展示期間 2023.06.03〜2024.02.29(9:30-17:30)水曜休み
チケット 大人350元、優待300元(7歳以下無料)、常設展セット380元がお得!

 

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