先日参加させていただいた旅行会社finemakerさんの「花蓮歴史街&太魯閣(タロコ)を巡る1泊2日ツアー」(ツアー詳細記事はこちら)で泊まったお宿。
このお宿、お世辞一切なく、台湾原住民好きには、最高のお宿でした。
この記事も写真いっぱいで紹介していきます!
ホテルの場所は?外観は?
太魯閣(タロコ)国立公園の中のこんなコテージの入り口のお宿です。
立德布洛灣山月村 Taroko Village Hotel( 公式サイト / 公式Facebook )
住所:花蓮縣秀林鄉富世村231-1號
電話:03-8610111
地図を見てもお分かりいただけるでしょうか。
本当に国立公園の中にポツンとあるお宿です!
近くにコンビニはないので、行く前に市内でお酒など購入していった方が良いです。
立德布洛灣山月村について
この宿はスタッフ含めほぼ全員が台湾の原住民「太魯閣(タロコ)族」で構成されているかなり珍しいホテル。
国家公園内にあるホテルというだけあり、自然環境保護や育成、原住民の文化芸術保存の役目もになっているホテルです。
また、この施設は若者の教育も兼ねていて、以前原住民の若者たちの間で素行があまり良くない状況が続いていたことがあったそうです。
歳若い子たちがお酒を始め、タバコを始め、薬物に発展し、悪循環が続いていたそうです。
感謝状の数々
そこで、このホテルの従業員として若者を雇い、その子供達に大人や先輩たちが歌やダンスを教え、スペシャルショーとして出演させる事で、きちんとした教育管理ができる仕組みを作り、不良に落ちていく方の数が減っていったそう。
同時に、歌やダンスを披露する子供たちに報酬もちゃんと支払われる(親に払われる)ので、貧乏な家庭でも、子供を学校に行かせられるようになった、と言われていました。
それでは、お宿をご紹介〜!
入り口はこんな感じ〜。
木に囲まれていて、山の中のロッジそのものです!
山月村の文字が絵文字になってて、可愛い!
手作り感満載です!
←入り口 お部屋→
入ってすぐはロビーと食堂になっていて、夕飯や朝食はここで食べます。
食堂の椅子は原住民の布と彫り物で一つ一つ顔が違います♡
ロビーやチェックインカウンターではお土産も販売されています。
最後まで買おうかどうしようか悩んだのは「小米酒」!
原住民のお酒で甘酒のような甘いお酒です。(度数は高め)
このお酒おまけに空いてるのがこんな可愛い豚ちゃん!!!!
これコップです。
中にお酒を入れて、鼻の穴(笑)の部分から飲むそうです。
まずは、一番贅沢で感動したお部屋から!
客室(お部屋)はこんなところでした!
ロビーを抜けて裏側へ回ると、どーーーーんとこの光景が広がっています。
そう!1部屋1部屋分かれている小屋!!!!
1つの小屋に2部屋しかありません。
なんて贅沢・・・。
私が泊まったお部屋は、右側の一番奥にあったこのお部屋。
小屋の前には椅子も電源もあって、ここで本を読んだり携帯いじったり、自然を見ながらぼーっとしたり、ゆっくりとした時間を過ごせます。
ちなみに、夜になると、真っ暗な森を背にしているので、お部屋の灯しかありません!
ライトアップされ、虫の声だけが響いて、こんなロマンチックな空間になります。
お部屋の中の設備をご紹介!
泊まったのは、ツインルーム。
フッカフカのクッションマットで、見た瞬間テンション上がりましたw
ベット側からの眺め。
雨が降ったら傘(かぶるタイプ)もあるよ笑
面白いのが傘の上にあったここ!
こんな感じで、剣の形になっている部屋の鍵を飾ります。
これにはおまじないの意味があるそうです。
剣をきちんとここに収めて置くと、洪水など自然災害から守ってくれるから絶対にここにかけておきなさいと言われました。
テレビの上には、原住民や花蓮に関する書籍がいくつか並べてあります。
暇なときにパラパラとめくるのも楽しい。
電話機、コップ、お茶、ポットと基本的なホテルにあるものはもちろん揃っています。
カップはホテルオリジナルの豚ちゃんの絵柄でした。可愛い笑
冷蔵庫にはサービスの水が2本入れてありました。
使い捨てスリッパ。
木製のロッジなので、しっかり消火器も部屋一つ一つに備え付けてあります。
入り口のドアを開けてすぐ目の前にクローゼットもありました。
電源はベットの両脇に2つずつあります。
USB電源はないので、必要な方は電源タップを持って行ったほうがいいです。
私が使ってる電源タップはこれ。
台湾は日本のコンセントが使えます。
海外は電源が少ないところも多く、穴が1つしかないことが多々あります。
小さくて持ち運び便利だし、これ一つあれば充電は事足りるので、旅行の時私は必ずこれを持っていきます。
水回りのご紹介
洗面所には大きな鏡と木彫りの装飾が♡
壁掛けタイプですが、ドライヤーもあります。
アメニティは
- 歯ブラシ
- 石鹸
- シャンプーハット
- くし
- シャンプー
- ボディーローション
- カミソリ
お風呂はシャワーです。
水圧も強いってほどではなかったですが、悪くはなかったです。
ただ、お湯が出るのに少し時間がかかるようなので、気長に待ってあげてください。
太魯閣族によるスペシャルショー!
冒頭に書いた、太魯閣族の若者によるスペシャルショーが毎晩行われています。
アットホームな雰囲気で、子供達がとっても可愛い!
太魯閣族の伝統的楽器を使ったステージ。
4本の丸太を使ってレミソラの四階の音をコンコンとリズミカルに叩く音色は、癒しの音楽でした。
この二人は台湾大会で受賞してる実力派!
他にも歯でくわえてビヨーンと音を出す楽器や、マイクなしでも通る大きな綺麗な歌声など、解説を聴きながら(中国語)実際に生の音楽を聞ける贅沢な時間でした。
どんなご飯が食べれるの?
ご飯は朝も夜もバイキングでした。
夕食バイキング
豚の足を煮込んだものと、ほろほろ肉のビーフシチュー!
スープは豪快に大釜で焚き火。
原住民のおつまみや香辛料もあるよ。
フルーツもいっぱい!
朝食バイキング
朝食もこんな感じで種類も多いバイキング。
朝食は原住民料理以外、蒸し物やシリアルなど一般的な料理もあります。
おかゆの具の種類も豊富。
ハムや牛乳の西洋メニューもあります。もちろんコーヒーも♪
それとお昼のランチメニューは単品でもあって、宿泊客だけじゃなく、一般のお客様でもお昼を食べにいらっしゃるそうです。
お昼のメニューはこちら↑
そして魅力的な自然!!!!!
夜部屋に帰るときにスタッフの方に綺麗な星ですね〜と話していたら「朝はもっと綺麗ですよ!」と言われたので、早起きしました。
(といっても朝6時くらい笑)
部屋を出て見た光景がこれ!
山の緑や空の青、透き通った少しひんやりする空気。
壮大な山と広い視界が気持ちがいい〜〜〜〜〜。
ロッジの裏には散歩コースが続いていたので、朝の森に入ってみました。
本当に森でした。森というよりジャングルに近い笑
野生の猿がいると聞いていたので、いないかな〜と探してましたが、朝が早かったからか出会えませんでした。残念。
続きまして、お宿の表の方に回ると、そこにはこんなお方が。
こちらの方は、太魯閣族の英雄「哈魯閣・那威(ハルク・ナウェイ)」さん。
説明の石碑があったので、概要訳はこちら。
1895年、清は甲午戦争(日清戦争)に破れ、台湾は日本に与えられた。その後1896年、新城事件(花蓮で起こった日本軍が部落の女性に強暴した事件)が起こり、太魯閣族は日本に対して初めて拳銃を打った民族になった。日本軍は、1906年に勃発した威里事件(太魯閣族が日本人を殺害した事件)及び1910ー13年太魯閣族をメインとした「蕃地」調査が始まり、太魯閣族を征服する準備を始め、1914年「太魯閣戦争」が勃発。18年間も続く長期戦争となり、哈魯閣・那威は常にその戦いのリーダー的な人物として交戦した。日本人から太魯閣の族頭と呼ばれていた。
まさに、抗日映画「賽德克·巴萊(セデック・バレ)」の時代の出来事!!!
↑ちなみに、ビビアンスーやキム兄も出てるんですよ^^
そんな説明を読みながら、日本人に対して良い思いを持っていなかっただろうに、今はすごく歓迎してくれるような時代になってよかったなと思いました。
みんな笑いかけてくれるし、挨拶を返してくれる。
子供はとっても可愛いし、ニコニコ楽しそう。
友好記念に植樹して送られた植物(もみじ?)もたくさんありました。
写真は、2017年に花蓮ロータリークラブ結成50周年記念に横浜西ロータリークラブから送られたもの。
花蓮ロータリークラブには、50年前に日本から送られた兜の置物が今でも大事に保管されているらしいです。
この銅像のすぐ近くにこんな挨拶の看板もありました。
ビヤクー!(你好:人に聞く時)
ビアスー!(你好:返事をする時)
原住民の言葉はまた中国語と全然違うので、これも面白いです^^
おまけ
ポストカードとお菓子のお土産ももらいました。
ツアーの特典かな?
まとめ
このお宿、本当によかったです!
自然が好きで原住民が好きでゆっくりしたい人にはもってこいのホテルでした。
今回はツアーで1泊しかできなかったのですが、1週間くらい泊まって執筆したり、絵を描いたり、落ち着いて過ごせるホテルなので、ゆっくりしたい方に特にオススメです!
ホテルの予約方法は、直接ホテルに連絡して手配するか、ツアー会社Finemakersさんにホテル手配してもらうと日本語で対応してくれるので簡単だと思います。
申し込み、お問い合わせ時にクーポンコード「RIEASIS」を記入いただくと5%OFFされます^^
※finemakersさんの全プラン対象なので、どんどん使ってください。
花蓮観光と一緒に楽しみたいって方は、私がに参加した乗合ツアーがオススメです。