【高雄:美麗島】高雄の名物スポットとして観光・交通に欠かせない駅「美麗島」を解説!

高雄

高雄大好きブロガーRie(@rieasianlife)です。

今回は、高雄に行く方は必ず行く「美麗島」駅について徹底解説いたします!

美しい駅で有名な美麗島駅ですが、実は私たち日本人にも関わり合いのある駅なんですよ!

 

美麗島(メイリーダオ)駅について

 

美麗島駅は、オレンジラインとレッドラインが重なり合う、高雄捷運の初期開業路線で唯一の乗換がある駅。

「美麗島」という名前は、この中山路と中正路の中間で白色テロ下の1979年12月10日に起こった民主化運動「高雄事件(通称、美麗島事件)」からきています。この高雄事件は、雑誌『美麗島』主催のデモ活動です。

 

開通したのは2008年、駅番号は「O5/R10」です。

レッドライン :高雄車站 – 美麗島駅 – 中央公園駅

オレンジライン:市議会駅 – 美麗島駅 – 信義国小駅

 

また、美麗島駅の別名はポルトガル語で「癒しの島」という意味で台湾の別名「Formosa(フォルモサ)」を使った「Formosa Boulevard Station」、その名の通り本当に美しい島の名前がつけられていて、個人的にこの翻訳は大好きです。

 

<受賞履歴>

  • 2012年:「BootsnAll」初評選全世界最も美しい15の地下鉄ランキングでは美麗島駅は第2位
  • 2014年:国際的に知名度のあるニュースサイト「PolicyMic」が選ぶ「ニューヨーカーが夢見る世界で最も美しい地下鉄駅ランキングベスト8」第2位

 

 

ロータリー「光之穹頂」

 

美麗島駅は、何と言っても4500枚のステンドグラスが美しいロータリー「光之穹頂(The Dome of Light)」が一番の見どころ!

 

光之穹頂は、アメリカ国籍のイタリアの芸術家「水仙大師(ナルキッソス・カグリアータ:Maestro Narcissus Quagliata)」の作品。

 

ステンドグラスは、ドイツで100年以上続く老舗ガラス工房「Derix Glasstudios」で作られています。

4年半の時間をかけ,直径30m,面積は約660㎡。

テーマは4箇ブロックに分かれており、全16個のセクション(section)、1,252の窓、全ての面に2〜9枚のパネルを組みわせてあり、各パネルは3〜100枚のステンドグラスで作られています。

 

 

「光之穹頂」は各ブロックを「包容(包み込む)」という意味を持っており、「水」、「土」、「光」、「火」の4ブロックに分かれているそうです。

それぞれのデザインは、この世において、誕生、成長、榮耀(栄光)、毀滅(破壊)、そのあとの重生の輪廻を表現しているそうです。

 

 

この作品を作った水仙大師はこの作品の概念をこんな風に話されています。

 

「透過這件作品,我想傳達人性的價值,人與人、環境、及萬物之間的關係;人天合一的境界,以及人心在仇恨鬥爭中失去的部分」

意訳:この作品を通して、私は人間の価値、人と人、環境、および万物の関係、人と天が合わさった境目、および恨みや闘争の中で人の心が失った部分を伝えたかった。

「讓旅客凝望穹頂時,找到一個作夢的地方,提供一個自由思考與想像的公共藝術空間」

意訳:旅行者がこのロータリを望む時、夢を見ているかの場所を見つけ、自由な思考と創造的な公共芸術空間を提供したい。

参照:「光之穹頂」就勾起我許多的回憶

 

 

どの面を見ても本当に素晴らしい。

解説どうり、夢の中にいるような気分になり、ついぼーっと眺めて時間を過ごしてしまいます。

 

 

また、光之穹頂には白いグランドピアノが置かれています。

毎日定期的にピアノの生演奏が行われています。

 

 

こちらが演奏時間表。

座る席も数席用意されているので、時間を狙って美しい音楽と芸術の共演を聞いてみてください。

(祝日やタイミングにより時間が変わることがあるのでご了承ください)

 

実は駅外観の設計者は日本人!

 

美麗島駅の外観入り口のデザインは日本人の建築家「高松伸(たかまつ しん)」さんによるもの。

 

 

タイトルは「捷運之心、祈禱」。

4箇所のガラスの出入り口があり,手を合わせたような状態になっています。

これはここで起こった美麗島事件にも関連して「祈禱(祈り)」を表現しているそうです。

 

 

全体が大きすぎて、広角レンズじゃないと全体がカメラでは撮れないんですが、ちょうどこの十字路で信号待ちをすると圧巻です。

 

 

ここは真ん中の部分。

この真下にステンドグラスのロータリー「光之穹頂」があります。

 

 

外へ出るときに長ーいエスカレーターを登る「9番」出入り口が私は一番好きです。

 

 

エレベーターを上がると、建物の柱とパッと広がる明るい高雄の日差しに感動します。

 

夜のライトアップもぜひみて欲しい!

 

この外観建築「捷運之心、祈禱」は、ぜひ夜も見て欲しい!

夜になると2色にライトアップされるんです。

 

 

こちらは白いライトアップ。

爽やかで、パリッとした神聖な気持ちになります。

 

 

こちらはオレンジ色。

こちらの色は、優しさを感じます。

ライトアップされた外観は、白とオレンジの光がとても綺麗です。

 

また、9番出口(だったかな?)から出ると、道路のほぼ中央あたりまでいける場所があり、そこから走る車の写真を撮るのが本当に美しいです!

立ち入り禁止ではないですが、ちょっと危険なので気をつけてくださいね。

 

 

こんなシャッタースピードを長めに開いた写真とか一人でよく撮ってます笑

 

 

小さな名物美少女キャラクター「高捷少女」

 

2014年、「屏科大溫羿漫研社」のクリエイター集団と高雄捷運公司が作ったキャラクター「高捷少女」。

タカオメトロ(日本語)で略して「たかめ少女」。

前進吧!高捷少女《進め!高捷(たかめ)少女!》」というFacebookサイトを開設したところ7万いいね獲得、一気に人気に火がつきました。

ちなみに、少年「前進吧!高捷少年《進め!高捷(たかめ)少年!》」もあります。

 

 

この美麗島のキャラクターとして一番最初に出てきたキャラクターは上の写真の「光之穹頂」をイメージした「小穹(シャオチョン)」。

地下鉄内のいろんなポスターなどに登場しています。

最初はこの小穹と数名だったんですが、今ではキャラクターの数もどんどん増えてきました。

 

 

ちなみにこのキャラクターは「婕兒(ジェアー)」。

中央公園駅に関連したキャラクターで、整備担当のエンジニアだそうです。

 

 

この2人が美麗島駅にいますので、探してみてください。

他にもこの駅に関連するキャラクターとしては、「捷運之心、祈禱」をイメージした髪飾りをつけた「小祈(シャオチー)」などもいます。(左営駅のグッズ売り場にパネルがありますよ♪)

 

アクセス

美麗島
時間 地下鉄運営時間
住所 高雄市新興區中山一路115號

 

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