【レポート】桃園で科学未来を感じる技術芸術祭「TAxT桃園科技藝術節」

文化・アート

プログラマーをしている理系ブロガーRie(@rieasianlife)です。

今回は、科学技術と桃園のコラボレーションイベントが開催されるということで、お誘いいただき、見学してきました!

もう終了してしまったんですが、感覚から科学技術を体感できる面白い展示でしたよ!

デジタルクリエイター分野は今後大注目の分野なので、各クリエイターたちの今後の作品にも期待です!

 

Sponsor

TAxT桃園科技藝術節について

2017年から開催されている「TAxT桃園科技藝術節」。

今年は、文化部が初めて参加し桃園市政府とともに「2022文化部x桃園科技藝術節」として開幕しています。

TAxT桃園科技藝術節
開催期間 2022年9月9日〜10月9日(月曜休み)
場所 桃園展演中心 桃園區中正路1188號
公式サイト https://www.taxt.tw/
公式Instagram https://www.instagram.com/taxt_ig/
公式Facebook https://www.facebook.com/TAxT.Festival/

主辦單位:文化部、桃園市政府
承辦單位:桃園市政府文化局、桃園市政府藝文設施管理中心
協辦單位:經濟部工業局、文化內容策進院、桃園大眾捷運股份有限公司
執行單位:超維度互動、魯迅國際、廣藝基金會、工業技術研究院
合作單位:臺灣當代文化實驗場 C-LAB、微波國際新媒體藝術節、數位藝術基金會

開催されている場所は「桃園展演中心」で、台湾鉄道の桃園駅の北部にある施設。

 

そもそもなぜ桃園で科学展示?と思い、パンフレットを見てみました。

桃園は国際的な玄関口である桃園空港があり、海外との交流も盛んです。

さらに、今年の4月に桃園陽光劇場に「LED虛擬攝影棚」という全画面に映像を投影し、あたかもその場所にいるように撮影できる巨大撮影スタジオも完成。これから科学技術方面でも進化していきたいという思いが込められているようです。

また、桃園展演中心の目の前はちょうど地下鉄工事中。現在は少し不便な場所にありますが、今後より行きやすくなり、より発展していくと思われますよ^^

 

今回はメディアツアーということで、キュレーターの蔡宏賢さん自ら作品をご案内いただきました。蔡宏賢さん自身もデジタルクリエイター芸術家としても活動されていらっしゃいます。

 

一部ですが、作品紹介!

ここから作品数も多く、時間もあまりなかったので、見れたものだけになってしまいますが、各クリエイターさんのリンクも含め紹介していきます!

気になったクリエイターさんがいたら、是非チェックしてくださいね!

 

今回の展示では、世界的なクリエイターと桃園の地元企業がコラボレーションした作品を見ることができ、一歩足を踏み入れるだけで、未来と科学技術を“体で”感じることができます。

発展とクリエイターの美しい融合だけでなく、リアルとバーチャルを見ることができ、どんどん何が本当なのか、何が嘘なのか、分からなくなってきます。

どの作品もテーマが本当に難しくて、より時間をかけて噛み砕く必要があります。

 

DJOK Station:Dimension Plus x Marlon Caraig Mendoza

入り口に入ってすぐ目に入るのは、この蛍光色鮮やかなバイク!!

ヘルメットは、何やら髪のようなものも付いていて、映画エイリアンの怪物みたい!DJOK はその名の通り、カラオケ(卡拉OK)から発想を受けた音楽xデジタルx機械の融合作品。

実際にDJブースを自分でいじって音を出すことができます。音には桃園のあらゆる場所の音が録音して内蔵されているそうです。

「Marlon Caraig Mendoza(馬隆・克雷格・門多薩)」さんは、電動⾞藝術家と呼ばれる、電気自動車を使った作品を多く発表されている方で、今回、キュレーターの蔡宏賢さんと香港人の林欣傑が結成されているクリエイター集団「Dimension Plus(超維度互動)」とのコラボレーションです。

馬隆さんは移工藝術家とも書かれていたので、台湾に出稼ぎにいらっしゃっている方みたい。

どんな辛いことがあっても、故郷を離れた場所であっても、このかっこいいバイクでいつでもカラオケを楽しめるそんな少年心が垣間見える作品でした。

作品名
DJOK Station
クリエイター:
Marlon Caraig Mendoza(馬隆・克雷格・門多薩)x Dimension Plus(超維度互動)

 

DAYDREAM V.6:NONOTAK Studio

次に案内されたのは、暗〜い小部屋にたくさんの白い筋が流れる空間。

日本人音楽家「中本高見」さん&フランス人イラストレーター「諾埃米・西菲(Noemi Schipfer」さんの芸術家集団「NONOTAK Studio」作品。

タイトルは《DAYDREAM》。空間の湾曲や時空の流れ、速度、変形する様子など、バーチャル空間を体験できる世界は、まるでリアルとの境目の白昼夢を見ているような気持ちになります。

シンプルな線や円が動く空間は、いつまでもボーッと眺めてしまいます。(動画で見たい方はインスタ投稿を見てみてね)

作品名
DAYDREAM V.6
クリエイター:
NONOTAK Studio

 

衍生遊戲:Kiel D. Mutschelknaus

大きなスクリーンに人?のようなアニメーショーんが歩いている作品。よく見ると体の部分には文字が書かれています。

この作品で表示されている文字は、ネットの海に流れる社会的ニュース。時間の流れを文字が同じ方向に歩いているのを表し、流れる情報の中に本当とフェイクが混ざっています。

クリエイターは、アメリカのメリーランドからきたグラフィックデザイナーの「Kiel D. Mutschelknaus」さん。公式インスタを見ていただくとわかるんですが、印刷と文字を用いたデジタルな作品が多くあり、他の作品も面白いです!

この作品はプログラムでうごいており、Space Type Generatorのサイト と芸術家個人のSNSと連携しています。現場に置いてあるこのつまみを回すことで、動きや文字を変えることができ、見学者が自分で調整することでその時しかみられない作品を作ることができます。

サイト上でも動かすことができるので、楽しいので是非やってみてくださいー!

作品名:
Space Type Generator(衍生遊戲)
クリエイター:
Kiel D. Mutschelknaus(基爾・丹格・穆茲克瑙)

 

人工真實:林欣傑 x 達明機器人

この作品は香港人芸術家「林欣傑(Keith Lam)」さんと台湾の工業用ロボット制作会社「達明機器人(Techman Robot Inc.)」の合作作品。

台湾の小学校などで使われている机の上にロボットアームに設置されたディスプレイが機械音を立てながら動く作品。SNSやメディアの情報があふれる現代において、私たちの生活のなかで「何が現実で、何がバーチャルなのか」が分からなくなっている「超現実」を表現されたそう。

個人的にはこの日見た作人の中でこれが一番好きでした!

作品名:
Artificial Reality(人工真實)
クリエイター:
林欣傑 x 達明機器人(Techman Robot Inc.)

 

豆腐實驗:大山 龍 x 大房豆干

桃園の名産といえば、大溪豆乾!日本人アーティストと1923年から続く老舗の豆乾ブランドがコラボレーションしていました。

土の研究から始まり、豆腐を固めるための鹽滷(にがり)、発酵を行う細菌まで。

様々な実験や工程を経て作られる豆乾をアート作品に展開されています。

作品紹介動画があったので、英語と中国語ですが、気になる方こちらもどうぞ

作品名:
Tofu Experiment(豆腐實驗)
クリエイター:
大山 龍 x 大房豆干

 

TX-1/親愛的對方 TX-1:Adriana Knouf

これは「TX-1」と「親愛的對方:TX-1」2種類の作品。性別を超えた未来を探すというテーマの作品で、地球よりももしかしたらより住みやすい未来の宇宙空間を表しているそう。

ルーペが設置してある「TX-1」は、ルーペの下に3つの玉が置いてあり、中に自分のフェロモンを入れて国際宇宙ステーションへ送り、いつか宇宙から地球へ帰ることを夢見ています。

壁にかけてある「親愛的對方:TX-1」は、宇宙生命体の記録映像を通して、宇宙と地球の様々な生活の可能性を表しています。

作品名:
TX-1/親愛的對方:TX-1
クリエイター:
Adriana Knouf

 

第六感官計畫 生存練習:宮保睿

第六感とフェロモンを定義するため様々な表現であわらした作品。

このタコのような機械は、いろんなフォロモンを匂いに変えて体験できます。一つ匂ってみたんですが、めちゃめちゃ濃厚な匂いに「うっ」となりました(笑)人のシャンプーの匂いに近い感じ。

また、様々な人に質問した「あなたにとってフェロモンとは?」をテキストでも展示してありました。

人によって定義が違うので、面白かったです。

作品名:
The Sixth Sense Project: Survival Exercises(第六感官計畫:生存練習)
クリエイター:
宮保睿 Paul Gong

 

Microstructural Machine:許巽翔

この作品も結構謎な作品(笑)

タイトルは「Microstructural Machine」。物理学者のローレンス・ブラッグが1947年の「ブラッグの泡モデル実験」を参考に3Dプリンターに泡を入れてみて、その動きに光を当てて動画で撮影。

無限に発生する、全て一過性の唯一無二の泡の形を見るというもの。

この作品の解釈が一番難しかったです汗

作品名:
Microstructural Machine
クリエイター:
許巽翔 Hsun Hsiang Hsu

 

 

水之眾神:顧廣毅

この作品は、水の神という意味の「Gods of Water(水之眾神)」。

芸術家の顧廣毅と気候変動の専門家が協力し、海水から上がってきた水分が、渦を巻き、雨になる水の天災などを研究し、その結果を表現されたアート作品です。

「God of Armaments(武器之神)」「God of Technology(科技之神)」「God of Rumour(謠言之神)」とともに鎮座されており、各方面から地球環境を見守っているようです。(これも解釈がむずい)

作品名:
Gods of Water(水之眾神)
クリエイター:
顧廣毅 Kuang Yi Ku

 

似人非人—電幻真實解放:知覺野人 賴俊廷 、 詹越同

今回、個人的に一番目立っていたのが、人体を電子に変換する作品を発表したこの作品。

舌の上に装置をつけて、そこから発信される情報を電気信号に変え、見える化しています。デモンストレーションでクリエイターさんがやってくれたんですが、舌の上の情報を電子に変える感覚ってどんな感覚なんだろ。ちょっと怖いようで、やってみたいそんな作品でした。

作品名:
Human-like Non-human_Electrical Illusion(似人非人—電幻真實解放)
クリエイター:
知覺野人 賴俊廷 、 詹越同 Cognitive Savage Jiun Ting Lai, Yue Tong Zhan

この似人非人シリーズは他のバーチャル系の展示会でも見かけました。今、売れっ子のクリエイターなのかも!

 

追憶似水年華:煙花宇宙

これは建物の外に作られたドームで展示されていた作品。

小さな丸いドームに入ると、中では植物や魚など様々な自然の元素がたちが万華鏡のようにプロジェクターで映し出されてすっごく綺麗でした。幻想的な世界を、ドームの中で思い思いに座ったり、たったり、寝転んだりしながら、入り込むことができるのもこの作品の魅力!

煙花宇宙 Endospaceは、プロジェクトマッピングが強いクリエイター集団で、台北の歴史建築北門に映し出すイベントなどもされたことがあります!もしかしたら、台湾にいらっしゃる方は彼らの作品を見たことがあるかも!

作品名:
Temps Perdu(追憶似水年華)
クリエイター:
煙花宇宙 Endospace

 

阿萊夫計畫-1945長崎戰爭感知篇:吳宜樺

最後は日本人にとっては、ちょっと重い展示。

1945年長崎での戦争の写真(日本軍カメラマン山端庸介撮影)を映し出されたプロジェクターと空間に引かれたラインを読み取って動くロボット。音(静かな音楽)を聞き、動きを観察し、写真を見て中に入り込むとまるでその場に自分がいるような気持ちになります。

作品名:
Aleph Project-War Awareness from Nagasaki 1945(阿萊夫計畫-1945長崎戰爭感知篇)
クリエイター:
吳宜樺 Yi Hua Wu(李家祥、智慧機器人實驗室、葉嘉辰、葉芊均、張晏慈)

 

 

イベントの詳細

TAxT桃園科技藝術節
開催期間 2022年9月9日〜10月9日(月曜休み)
場所 桃園展演中心 桃園區中正路1188號
公式サイト https://www.taxt.tw/
公式Instagram https://www.instagram.com/taxt_ig/
公式Facebook https://www.facebook.com/TAxT.Festival/

主辦單位:文化部、桃園市政府
承辦單位:桃園市政府文化局、桃園市政府藝文設施管理中心
協辦單位:經濟部工業局、文化內容策進院、桃園大眾捷運股份有限公司
執行單位:超維度互動、魯迅國際、廣藝基金會、工業技術研究院
合作單位:臺灣當代文化實驗場 C-LAB、微波國際新媒體藝術節、數位藝術基金會

 

台湾カルチャーを知りたいあなたにおすすめの書籍

TAIWAN EYES GUIDE FOR 台湾文創

Pen+(ペン・プラス) 台湾カルチャー・クルーズ (メディアハウスムック)

すごいぞ台湾 (―TAIWAN EXCELLENCE OFFICIAL MOOK)

台湾対抗文化紀行